カジノカフェ・インカジの概要
インカジとは、パソコンが並べられた店内でオンラインカジノをプレイするお店です。
その業態がネットカフェとよく似ていることから、インターネットカジノまたはカジノカフェと呼ばれます。
オンラインカジノと名称がよく似ているため勘違いされがちなのですが、オンラインカジノは違法なものではありません。
対してカジノカフェはいわゆる闇カジノと言われる違法なもので、サービスを提供している者・サービスを利用している者の両名に摘発や逮捕の可能性があります。
適法であるオンラインカジノと違法なカジノカフェそれぞれの違いは以下の通りです。
①オンラインカジノ
・実際の店舗を持たない
・運営の拠点が海外にある
・合法なライセンスを取得している
②カジノカフェ(インカジ)
・日本国内に実店舗を置いている(違法)
・国内で賭博場を運営している(違法)
・国や自治体からの営業許可を得ていない(違法)
最も問題なのは、カジノカフェが公営ギャンブル以外の賭博が禁止されている日本国内にカジノ店を開いていることです。
例えばパチンコなどは公営ギャンブルではありませんが、パチンコ店側が客に直接現金を払い戻すことはありません。
パチンコ店は三店方式と呼ばれる換金システムを採用しており、景品交換所の運営会社が客の景品を買い取るという形でお金の払い戻しが行われます。
景品交換所は古物商の許可を受けた会社が運営しているため、景品を買い取る・パチンコ屋に卸すという行為が罪に問われることはありません。
また、パチンコ店・景品交換所はそれぞれ別の法人が運営しているものなので、パチンコ店が客に現金を支払うという違法行為にも当たりません。
つまりカジノカフェは、店舗の運営会社が直接客と現金のやり取りをしているため違法ギャンブルになってしまうわけです。
カジノカフェ・インカジで捕まるとどうなる?
カジノカフェを利用・運営して逮捕または摘発されてしまった場合、以下のような以下のような刑罰が科せられる可能性があります。
・単純賭博罪(刑法185条)
違法ギャンブルを行った者で常習性が認められない者は、この「単純賭博罪」として逮捕・起訴されてしまう可能性があります。
罰則の内容は50万円以下の罰金または科刑です。
・常習賭博罪(刑法186条1項)
賭博罪で逮捕された者のうち常習性の認められる者・違法カジノを経営していた者は、常習賭博罪に処される可能性があります。
罰則に罰金刑は無く、執行猶予が付くことはあるものの有罪になれば即3年以下の懲役という厳しいものです。
・賭博場開帳等図利罪(刑法186条2項)
賭博場を開帳または客を募って利益を図った者、つまりカジノカフェを運営した者がこの罪に当たります。
罰則は3か月以上5年以下の懲役です。
カジノカフェを利用または運営して警察に逮捕されると長期にわたり身柄の拘束を受け、およそ23日以内に起訴・不起訴が決まります。
起訴された場合の有罪率は99%以上となっており、起訴されることが決まった時点で有罪がほぼ確定してしまいます。
一時の楽しみのために前科持ちになってしまってはあまりにもったいないので、カジノカフェ・インカジは絶対に利用しないようにしましょう。
違法カジノに手を出してしまわないためには
①違法か違法でないかキチンと見極める
カジノカフェという名称が付いているお店でも、法律違反にならない「アミューズメントカジノ」と呼ばれるお店もあります。
こちらはオンラインではなく実在のディーラーとの駆け引きや実機のスロットなどで遊べるお店で、換金や景品交換などは一切行っていません。
逆に客には違法性が無いと説明していても、実際は完全な賭博法違反にあたる闇カジノもあります。
チップをポイントなどと言い換えて、客に不信感を持たれないようにしている悪質な闇カジノも多いです。
どのように誤魔化しても客側に金品の受け取りが発生するものはほぼ違法です。
見極めはそう難しいものでは無いので、怪しいと思ったら絶対に入店しないというのが鉄則です。
②知り合いに誘われてもハッキリ断る
基本的にカジノカフェをはじめとする闇カジノは一見さんお断りです。
足が付くのを防ぐため、新規客は知り合いや関係者からの紹介がないと入店できません。
逆に言えば、他人からの甘い誘いさえキッチリと断ってしまえば、知らず知らずのうちに違法ギャンブルに手を染めてしまうこともないのです。
警察に逮捕されたカジノカフェ利用者の中には「友達から誘われて断れなかった」と言う人もいますが、それは何の言い訳にもなりません。
例え違法と認識してなかった場合でも罪は罪ですので、怪しい誘いにはできるだけ乗らないようにするのが無難でしょう。
③オンラインカジノで遊ぶ
どうしても日本でカジノ気分を味わいたいという人は、スマホやパソコンからオンラインカジノに登録してみましょう。
登録作業は数分で済みますし、日本語に対応しているところも多いため迷うこともほとんどありません。
チップの換金もカジノカフェ同様に行えますし、カジノカフェと違って合法なので警察に捕まる心配も皆無です。