全国でのインカジの摘発について
現在、全国的にインカジと呼ばれるカジノカフェの摘発が相次いでいます。
インカジとは、オンラインカジノをネットカフェのような店内で、プレイできるという違法の店舗です。
看板を出すことなく営業されており、首都圏の歓楽街や全国の繁華街でひっそりと営業されています。
オンラインカジノそのものは、海外で運営されている合法的なものです。
しかし、これが日本国内で違法で店舗で提供されているインカジは賭博罪に当たり、摘発の対象となります。
インカジは、暴力団の資金源になっているとも噂されています。
カジノの運営者と利益を折半しているとも考えられていて、全国で摘発が頻発しています。
最初にインカジが初めて摘発されたのは2006年のことで、京都の河原町において初めてインカジが摘発されました。
経営者はもちろん、プレイヤーもこの時に逮捕されています。
最終的に判決として、懲役2年執行猶予5年、追徴金1億円という重い判決が出ました。
それほどまでに、インカジというお店の形態については違法性が高いということになります。
そこで、インカジが摘発される理由、そしてオンラインカジノとは具体的にどのように違うのかについて見ていきましょう。
違法性の高いインカジ
日本には「賭博罪」という法律があります。
この賭博罪は、国内において賭博を全面的に禁止するという旨の法律です。
つまり、日本でパチンコやスロット、競馬以外のギャンブルをやることは固く禁止されています。
インカジは、公営ギャンブルではなく海外のギャンブルを利用した形態をとっています。
よって賭博罪に抵触してしまうことになります。
また、インカジは国内にある店舗の店内で精算が行われています。
その場で現金のやり取りが行われ、違法に賭博の場所を提供していることになりますので、賭博場開帳図利罪にも抵触します。
こういった事情で、インカジの摘発が相次いでいるのです。
インカジは違法性が高く、経営者はもちろんですがプレイヤーも両方が逮捕されてしまうので、十分に気をつけなければなりません。
たまたまキャッチについていっただけで、常習性はなかった場合でも、警察が踏み込めばその場にいる全員が逮捕されてしまう可能性が高いですので、注意をしましょう。
オンラインカジノは違法ではない?
インカジとオンラインカジノは混同されがちですが、オンラインカジノは違法ではないのかという疑問が生じます。
実はオンラインカジノは日本の法律で規制されているというわけではありません。
そもそも日本の法律に、オンラインカジノに関することは明記されていません。
賭博罪に該当するのではないかという点になりますが、オンラインカジノの場合、海外にサーバーがあり自宅からアクセスをしてギャンブルを楽しむものになります。
資金の流れやその証拠を掴むことは困難ですし、そもそも海外で合法的に運営されているオンラインカジノを日本の法律だけで罰することは出来ません。
従ってオンラインカジノはグレーゾーンの存在として見逃されてきた部分があります。
しかしインカジの場合は全く異なります。
インカジは、これを日本の国内で店舗化したものであり、現金の精算が行われている時点で、胴元が日本の経営者ということになります。
つまり賭博罪に抵触するということになります。
オンラインカジノで逮捕されることはある?
実際にオンラインカジノをやっていたプレイヤーが2016年に逮捕されてしまったという事件がありました。
しかし、結果的に不起訴処分という形で終わっています。
この件で摘発されたプレイヤーは、ブログでIDやプレイ画像を公開していたという状況で逮捕されてしまいました。
従って、よほどの証拠や状況がなければ、逮捕されてしまうことはないと考えておくと良いでしょう。
オンラインカジノをプレイする際には、チャットやブログに個人情報を載せることは避けておくようにして、あまり目立つことがないようにすることが必要です。
オンラインカジノはグレーゾーンであると考えられていますが、リスクが全く無いというわけではありません。
よほどのことがない限り、逮捕されてしまう危険性はありませんが、自己責任ということでプレイをしましょう。
インカジに訪れては行けない理由とは?
インカジは違法性が高く摘発の対象となっています。
それ以外にも、インカジには訪れては行けない理由があります。
オンラインカジノの場合、外部の監査機関で監査を受けており、公平性や安全性、そしてペイアウト率などは保たれています。
このため、安全に遊ぶことが出来るのですが、インカジはそうではありません。
オンラインカジノが健全な経営をしていても、インカジがそもそも違法な存在ですので、イカサマや不正がまかり通っている部分があります。
もしもインカジでプレイをしたとしても勝てる可能性は低く、損をしてしまう可能性が高いですので、けして手を出さないようにしましょう。